結果?それともプロセス?
連日、オリンピックを見ている。
その中で、私にひときわ強烈な印象を残した試合は柔道女子70キロ級の準決勝。
日本代表の新井千鶴さんとロシアオリンピック委員会のタイマゾワ選手との試合は、4分の本選では
決着がつかず、時間無制限のゴールデンスコア方式に突中。タイマゾワ選手は右目の上を大きく腫らし
ながら、新井選手の寝技を何度も何度もすり抜ける。結局約17分近く戦いが続き、最後は新井選手の
寝技で抑え込まれたタイマゾワ選手が失神して終わる、というまさに死闘だった。
それを見ていて、私はここまで来たら絶対に勝つしかない!と失神してまで諦めなかったタイマゾワ
選手の心中を思った。しかし、一緒にみていた家族の反応は違った。ここまでがんばったなら、それで
いいじゃない。え?それでいい?
オリンピックの金メダルを目指しているアスリートは、結果を求めてここまで来たのだと思うが、
私たちの仕事ではどうだろうか?と思った。
私はどちらかというと、結果を大事に考える習性があり、私自身はそのプロセスにフォーカスする
ことはほとんどない。それは、私の特性からきているもの。しかし、人によっては、ここに至るまでの
プロセスこそが重要であり結果はその最終形が現れたもの、と考える人もいる。
コーチとしてそのクライアントの、結果重視なのか、プロセスにもフォーカスしたいのか、それとも
両方同じ位の重要性をもっているのかを、その方一人一人の特性を丁寧に扱う様にしたい、と思った一件でした。
それを知るということもご自身の持つ特性への理解が深まる一つだと思います。
あなたご自身はどうでしょうか?




2021/8/1