私たちは会社、学校、地域、家族などのいくつもの関係性の中に生きている。
　その関係性は家族の様に、血縁・婚姻等により作られる様なものもあれば、学校や組織の様に自分から選んで入っていくものもある。
　学校や組織の様に自分で選んで入っていく時は特に、お互いに自己紹介等をはじめ、コミュニケーションを取りながら、相手がどんな人か（出身地、家族、学歴、職歴、性格等）を知り、どの様なコミュニケーションがこの人との関係性を良好なものに出来るのかと、試行錯誤を繰り返しながら、お互いの関係性を作っていくのではないだろうか。

　そうやって相互に創り上げてきたその関わり方も、重ねる年月によって、お互いの考え方の変化や置かれている状況・環境によって、次第に変容してくる。益々、繋がりが強く・深くなるものも、薄く・弱くなってくるものもある。
　それらを振返ってみると、自分自身で選んで参加したコミュニティや、組織等で偶然出会った人達との交流も、その中での立場や役割、更にそこでそれぞれが求めるもの、考え方によって、当初は密に連絡をとりあって話をしたりしていたものが、少しづつ距離が出来てきたりもする。
　それはそれでいい、と思う。それは相手や自分の成長や変化だと思うからだ。今までの関係性に行き詰まりや、混乱を感じるなら、築いてきた関係性を一旦解きながら、また次に新しい人と出会っていく。そこでまた新たな関係性を模索しながら、創り上げていく。人生を進んでいく上で、相互に必要で必然が有るなら、一旦解かれた関係性もまた交わる日が来るだろう、と私は思っている。
　
　人生はみな有限だ。地球上に多くの人が存在し、みんなそれぞれが、同じ様に色々な事に向き合っている。そんな時に、偶然にも飛び込んでみたコミュニティ・組織に、自分が想像していなかった考え方、やり方をする人がいる。そんな人と言葉を交わしながら進んでいく自分の人生は、どんな風に豊かに広がっていくのだろうと考えたらワクワクしてきた。
　
　自分一人の時間を大切にしてきた私だが、新しい人とも出会っていってみようと決めてから、ワクワクする気持ちも自分の中にある事に気が付いた。さぁ、やってみよう！と思える今日だった。
　
　あなたは人との関係性を、どの様に捉えていますか？