私は、ワタシで行こう!

 大事にしているランチミーティング、食事会がある。
 毎年、彼女とはこの時期にどちらともなく誘い合って、今どんな事をしているのか、何を考えているのか等、ほとんどが各々の活動に関する事を話している。
 彼女は私より1年ほど前に起業し、色々な団体や組織に参加したり、どんどんと人と会って話をする等、とても活動的な人だ。それでも、壁にぶち当たったり、自分が思い描いた様に物事が進まない時に、沈むその気持ちを本当に素直に正直に話してくれる。そんな彼女が大好きで、この食事会を私は楽しみにしている。
 そんな彼女を今年は私が誘ってみた。久しぶりに会う彼女は、なんだかピカピカした自信に充ち溢れた落ち着きを放っていた。私からの相談事を話していくうちに、「何やっているの!」と喝を入れられた。
 彼女は、「私はこの1年間、本当に色々な活動をしてみて、やっとわかったことがある」と、言った。どんな活動をしていたのか、その時にどんな事を感じたのか、どんな変化があったのかを、私に詳細に話してくれた。その後の、「喝!」だった。その時に、私は彼女が自信に充ち溢れている様に見えた理由が判った気がした。彼女が積み上げてきた時間と経験が、彼女に自信を与えていたのだった。
 その活動のいずれも、本当に凄いな、大切だなと思える事で、その活動は彼女のやり方にピッタリなんだな、とも思っていた。ある団体に加入して活動する事を勧められたのは、実は今回が初めてではないし、「必要があればいつでも連絡して」と声も掛けてくれていた。
 
 その帰り道、ずっと今日二人で話した事を考えていた。
 その団体への加入を最初に誘ってもらった時から、私には違和感があった。自分はそれは出来ない、という感じ。やりたくない、嫌だというのとは違う、違和感だった。それが、考え続けてみて「それは、私のやり方に合っていない」と言う事が判った。
 
 彼女と私では、スピード感がまるで違う。彼女はどんどん動きながら考えられる人、私は立ち止まって、じっくり自問自答しながら、納得できていないと動けない人、という点が大きく違う様に思った。私は動くまでに時間が掛かるから、「実践しないと判らない事」に気づく事も、必然遅くなる。それでも、私は「自分が納得する事」が大事なのだ。
 
 2年前の食事会の後に、二人で同じ様な打撃を受けてから、彼女は今年、自分の事業を軌道に乗せた。私は、まだそこには至らずにいる。それなのに、「喝!」を入れられて、それほどショックや落込んでいない自分がいる事に気が付いた。そして、これが私が自分なりの方法で、自分の歩みのスピードで1年を過ごしてきた故の、進歩なのかな、と思えた。
 
 もちろん、人と比べて、自分の進捗や現在地に焦ったり、がっかりしたり、落ち込んだりすることがある。でも、今日判ったのは、やっぱり人と自分は違う、やり方もスピードも、更には手にする結果も違う、と言う事だった。
 私が大事だと思ったことは、やはり自分のやり方で、自分のペースで進み続ける事、と共にたどり着きたい所へ絶対にたどり着く、たどり着けると自分を信じ続ける事だ。
 彼女から「喝!」をいれてもらって、自分のやり方で進んでいこう!と思えた、自分の変化を確認できた、今日でした。

 あなたは自分の「何」を信じますか?

2024/4/9