取り出して、一覧にしてみる効果
頭の中がゴチャゴチャして、何だか気持ちもモヤモヤする。
忙しかったり、体が疲れていたり、考えなければならない事が沢山あって、悶々とすることがある。頭の中がそんな風に騒がしい状態の時はいつも、仕事机やその周りが雑多な状態になるから、自分の頭の中を覗いている様だ。
そういう時は、私は自分のコーチに「今日は現状を整理をする」というテーマを出す。自分が今、置かれている状態、やらなければいけないと思っている事、最近気になっている事等、をコーチを相手にワッと吐き出してみる。
例えば、「やらなければいけないと思っているのに、出来ていない事」を取り上げてみる。ここでは、「自分」がやらなければいけないと思っている事を、「漏れなく全て」出してみる事が重要だ。
例えば・・・
①来週の仕事のプランを具体化してみる。
②アンケート調査はどのタイミングで、何の目的の為にやるのかを考える。
③関係先の情報を整理する。
④昨日のメールの問い合わせに返信する。
⑤○○さんに連絡をとる。
⑥今月やる事を整理して、期限を決める。
⑦母親を病院に連れて行く。その病院の予約を取る・・・・
⑧食材の買い物に行く
と言ったように、仕事もプライベートも、事の大小、時間のかかる事、すぐできる事等、難易度の高低もこの時点では考えず、ひとまず「全て」出してみる。思い出した順に、整理しない状態で取り出したものを、今度は、自分の中で重要度、緊急度、難易度などをつけてみる。
その前に二つ、A.本当にやる必要があるのか?と、B.自分でやる必要があるのか?も整理をする上で、重要なチェックポイントになる。
上記の例では、②のアンケートに関する事は、「現状では目的が漠然としていて、アンケート項目を絞りにくい」と思うのであれば、「今はしない」と決める。また、⑦については、母と行く病院について話し合い、母親自身の予定を勘案して、「母親に予約を取ってもらう」といった具合だ。やらないと決める事も、自分以外の他の人に任せるというのも、選択肢の中にあっていい。
モヤモヤを頭や心の中に抱えて、悶々としているのではなく、一旦は取り出して並べてみる。一覧にする事で、自分がやりたい・やるべき事の中で、何が緊急性が高く、すぐに出来る事・出来ない事かが判別できるようになり、優先順位がつけやすくなるのではないか。そんな時に、壁打ちや頭を整理するためにコーチを利用するのはよい。
やらなければいけない事が一杯の時に、その場しのぎに机の上だけを綺麗に片付けても、時間が消費されるだけで、自分が本来すべき事は何も進まない。しかし、頭や心が整理されれば、見事に机の上も整理されてくるから不思議だ。気持ちも落ち着けば、今日はゆっくり寝られるに違いない。
今、あなたの頭と心は、どんな状態ですか?

