温かい気持ちは伝播する
一人一人の温かい気持ちが伝播するのを味わった。
先日、私は友人Aのお祝いをしようと思い立ち、秘密裏にAの友人たちに招待状を出し、この件については、当日まで絶対に口外しない様にお願いをした。更に、お祝いのメッセージをみんなから集め、当日にプレゼントとして渡す為の手はずも整えた。
そして、当日。 何食わぬ顔で、一緒に食事をしようと友人Aを誘いだし会場のレストランへ。
会場についてみると、多くの友人達が入り口で待ち構えていた。それを見て、「いったい何??」と驚く友人A。みんなが笑顔で迎えてくれて、温かい雰囲気の中で、この会の発案者として口火を切る場面になった。
みんなが一斉にこちらを向いて注目する。普段の私であれば、緊張のために言おうとしていた事が、頭からすっかり消えているはずが、その柔らかな空気がそうさせたのだろう。この会発案の想いを、笑顔で楽し気に話している自分がいた。
この時間中、友人を祝おうをするみんなの温かい気持ちに触れ続ける中で、私の緊張もほぐれて普段のままで居られたのかもしれない。そう考えると、仕事中の私は常に、「上手くやろう」や「間違っていけない」と、自ら緊張させる考えに支配されているのだろう。
この会の準備をするにあたっては、事前にレストランのオーナー夫妻とこの会の趣旨や、どんな風にやりたいかを何度か話し合った。オーナー夫妻もこの会の為に、当日まで誰にも口外せず、当日も友人Aと参加者が心から楽しめる様に、発案者の私も楽しめる様にと、最後まで黒子に徹してサポートしていただいた。
その為、私達が会場入りをした時から、最後にみんなで記念撮影をした時まで、更に、後日その時の写真を送り合う際のメッセージにも、「楽しかった!、会えて嬉しかったよ!」といった本当に温かい気持ちに充ち溢れていた。
今回の件を通して、会への参加やメッセージを送ってくれた友人達のみならず、その友人達に心からの感謝を伝える友人Aと、この場を最後まで一緒にお祝いの気持ちを持ってサポートしてくださったレストランのご夫妻等の、多くの方の温かい気持ちによって本当に素敵な会となったと思う。そして、その温かい気持ちというのは人から人へと伝播して、何時までも心を温め続けるのだなと、今もなお、しみじみ噛みしめている。
あなたが今でも思いだす、温かな思い出はどんなものですか?

